ロイターがブルームバーグの5/15報道を引用したところによれば、イギリスのチップ設計企業 Arm Holdings は、米連邦取引委員会(FTC)の反トラスト調査に直面している。主要な争点は、Arm が一方で Nvidia や Apple などの半導体大手に対しライセンス(授権)枠組みを通じてロイヤルティを徴収しつつ、他方で自社ブランドのチップ開発を推進していることにある。FTC は、それが「違法な半導体市場の独占」に当たる行為なのかを評価している。
FTC の調査の焦点:ライセンス拒否、またはライセンス品質の引き下げ
ブルームバーグの報道によると、FTC は Arm が「CPU 設計の設計図(ブループリント)のライセンス提供において、拒否または品質を下げることがあるのか」を検証しており、同時に自社のチップの開発を加速させているかも見ている。FTC は今年の早い段階で Arm に対してこの調査を通知し、関連文書の保全を求めた。Arm は調査そのものについてはコメントしていないが、同社がこれまでに発表した最初の自製 AGI CPU と、2031 年の単品売上高が 150 億ドルになるという見通しが引き起こした顧客側の懸念に関して、同社は過去に Qualcomm などのライセンシー(被許諾者)に対する反トラストの主張を「根拠のない、行き詰まった“てこ入れ”の手段」として退けてきた。
ライセンス事業は依然として Arm の主要な収益源
Arm の売上の大部分は、Nvidia や Apple などの企業に対して半導体技術をライセンスし、設計利用のロイヤルティを得ることによる。もし Arm の自社ブランドのチップが、既存のライセンス顧客と市場で競合するなら、ライセンシー側は設計を得るために料金を払いながら、さらにライセンサーが下流市場で自社を挑戦してくる状況にも直面することになる。これはまさに FTC が明らかにしたい「利益相反」の核心だ。
複数国で同時に調査、韓国は 11 月に先に着手
Arm のライセンス行為は、最近複数の司法管轄区域で精査を受けている。南韓公平取引委員会は昨年 11 月に Arm のソウルオフィスへ立ち入り、ライセンス実務について審査を開始した。今回 FTC が動いたことは、米国も Arm のビジネスモデルの妥当性を見直すことに加わったことを意味しており、調査結果は Arm と、さらに Arm のライセンスを基盤にする複数のチップ設計企業を含む ARM アーキテクチャ生態系全体に、中長期的な影響を及ぼす可能性がある。
この記事「Arm が米 FTC の反トラスト調査に遭遇:ライセンスと自社開発チップ業務の利益相反」は、最初に 鏈新聞 ABMedia に掲載された。
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