ドナルド・トランプ大統領の最近のフィンテックに関する大統領令は、アメリカの中核となる金融インフラへの直接アクセスをめぐる政策論争を再燃させた。この命令は、連邦準備制度を含む規制当局に対し、FedwireやFedNowのような連邦準備制度の決済システムへのアクセスを統治するルールを再検討するよう指示している。現在、これらの決済経路は主として連邦の保険対象銀行に限られており、そのためフィンテックや暗号資産企業は、システム内で資金を間接的に動かすために提携銀行に頼らざるを得ない。この命令はこうした制限を撤廃しない一方で、リアルタイム決済やデジタル資産によってますます定義される金融システムにおいて、従来の銀行時代に作られた枠組みが依然として適切かどうかを規制当局に評価させることを求めている。
この規制の見直しは、国境を越える決済や送金のためのブロックチェーンベースのインフラに注力する企業であるRippleにとって関連性がある。2025年、Rippleの規制対象の事業体の1つが、仲介銀行に頼らずに中央銀行の決済経路へ直接アクセスできるようにする連邦準備制度のマスター口座の申請を行った。申請は現在も審査中で、承認されたとの兆候は示されていない。
トランプのフィンテック命令と連邦準備制度へのアクセス
この大統領令は特定の企業を名指ししていない。代わりに、銀行とノンバンクの金融イノベーターの間にある、長年にわたり続いてきた境界線を規制当局に対して正式に見直すよう求めている。こうした境界は、何十年もの間ほとんど変わらないままだ。この命令の対象は、現在のアクセス枠組みが、現代の金融インフラに対するニーズに適合しているかどうかを再評価することに焦点を当てている。
Rippleの連邦準備制度マスター口座申請
Rippleは2025年に連邦準備制度のマスター口座を申請した。同社は、連邦準備制度の業務上の準備態勢に関する議会での精査なども含め、現代の金融技術に向けた米国の決済インフラの準備状況をめぐる幅広い政策議論に関与してきた。申請状況は引き続き審査中である。