SpaceX(SPCX)株式は連続7営業日下落しており、7月22日現在で115.26ドル。上場以来の安値を更新し、2026年6月のIPO(新規株式公開)での150ドルの発行価格を大きく下回っている。株価の急落を加速させた直接の引き金は、SpaceXがAIコーディング・エージェント企業Cursorを600億ドルで買収すると発表したこと。発表後、売り圧力が明らかに強まった。
SPCX株式の7日連続下落記録
SpaceX株式の下落の軌跡は次のとおり。IPO後わずか数日で225ドルまで急騰し史上最高値を付けたが、その後は継続的に下落に転じている。2026年7月21日時点で7営業日連続で下落し、株価は120ドルとなった。上場以来の新安値であるだけでなく、150ドルのIPO発行価格を大きく下回っているうえ、市場が見込んでいた「IPO後の値動き」からも大きく外れている。
時価総額の面では、225ドルの高値から計算すると、SpaceXの今回の下落で約1兆ドルの時価総額が蒸発した。マスクは高値付近の時点で一時的に1兆ドルの富豪(ユニコーン)級の肩書を持っていたが、この下落局面でそれを失っている。
SpaceX崩落の引き金:600億ドルでCursorを買収
アナリストによると、SPCX株式の今回の加速的な下落には主に3つのトリガーがある。
600億ドルでCursorを買収:SpaceXがAIコーディング・エージェント企業Cursorを600億ドルで買収すると発表。発表後、投資家が買収の評価(バリュエーション)に抱いた懸念によって株価が大幅に下落し始めた。
MSCIの最低ESG評価C:MSCIがSpaceXを最低のESG評価「Cランク」と評価した。投資機関やファンドは通常、ESG評価を参考に投資対象をふるいにかけ、銃器製造業者や汚染企業など問題のある企業を避ける。
AI投資熱の沈静化:投資家によるAI関連投資(SpaceXに限らない)への全体的な様子見が始まっており、これは業界全体に広くのしかかる圧力だ。
スターシップ第13回打ち上げの遅延と今後の計画
SpaceXの旗艦計画であるスターシップ(Starship)は、同社の事業成功の中核だ。第13回打ち上げは当初7月16日に予定されていたが、エンジンの問題で延期を余儀なくされた。SpaceXは今週木曜日に改めて打ち上げを試みる計画。注目すべきは、SpaceXがIPO前にAI企業xAIと自社の事業を統合していた点で、マスクは「宇宙にAIのデータセンターを構築する」という目標の実現のためだと述べている。
SpaceXは現在も米国で時価総額最大級の企業の1つで、評価額は数兆ドルに達する。マスクは最近、Xプラットフォームで次のように警告投稿した。「大量のSpaceXショート(売り)ポジションを長期保有している会社の生存確率は非常に低い。」
よくある質問
SpaceX(SPCX)株の現在の取引価格はいくらで、IPO発行価格と比べてどうか?
2026年7月21日時点で、SPCX株は120ドル。上場以来の新安値である。これは150ドルのIPO発行価格を大きく下回るだけでなく、IPO後に一時的に付けた225ドルの史上最高値よりも大きく下回っている。この下落によりSpaceXの時価総額は約1兆ドル蒸発した。
SpaceXのCursor買収の具体的な金額はいくらで、それは株にどんな影響がある?
SpaceXは、AIコーディング・エージェント企業Cursorを600億ドルで買収すると発表した。発表後、株価は急加速して下落し、投資家が買収の評価に抱く懸念が売り圧力を引き起こす主要因の1つとなっている。MSCIの最低ESG評価「Cランク」および広範なAI投資熱の沈静化も同時に圧力として働いている。
スターシップ第13回打ち上げの最新の計画は何?
スターシップ第13回打ち上げは当初7月16日に予定されていたが、エンジンの問題で延期となった。SpaceXは今週木曜日に改めて試みる計画。スターシップはSpaceXの旗艦となる再使用可能ロケットであり、同社の長期的な事業成功の中核だ。