Morgan Stanleyの6月15日の調査によると、変圧器(パワートランス)の納入サイクルは、パンデミック前の12〜16週間から128〜144週間へと延びており、AIインフラ拡大における主要なボトルネックになっています。米国では新たなエネルギー連系のバックログが、同国の現在の設備容量を2倍以上上回っており、「送電網接続の完了 ≠ 利用可能な電力」という構造的なギャップが生まれています。
労働力と資源の制約がこの課題をさらに悪化させます。米国では今後10年間で、約30万人の電気技師が不足すると見込まれている一方、データセンターの43%は水ストレスの高い地域で稼働しています。こうした重複した制約により、需要の伸びを下回る形で計算(コンピュート)供給の拡大が遅れる可能性があり、市場の力学が「計算能力の拡大競争」から「利用可能な計算能力のコントロール競争」へと移行するでしょう。