10日、米国の財務省(US)長期金利の上昇を受けて米ドルがわずかに上昇した。加えて、日本の片山さつき財務大臣の発言で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に対し国内資産への投資拡大を促したことが材料となった。一方、ドナルド・トランプ大統領はTruth Socialに、「米国はイランに対し、イランが交渉継続を求めたにもかかわらず、停戦は終わったことを明確にした」と投稿した。ドル指数(DXY)は、米東部時間4時時点で0.010ポイント上昇して100.963となった。USD-JPYは、前日のニューヨーク終値162.404円から161.737円へ0.667円(0.411%)下落した。通貨市場では、トレーダーが地政学的な動きや、日本の年金基金の資産配分見直しによる海外投資減少の可能性を織り込み、値動きが荒れた。
日本の財務大臣、GPIFに国内投資拡大を促す
片山さつき財務大臣は10日、「家計だけでなく、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を含む年金基金に対して、日本の金融資産への投資を拡大するよう促すことが最優先だ」と述べた。市場参加者は、世界最大規模の年金基金であるGPIFが海外資産への投資を減らし、国内保有を増やす可能性を示唆したと受け止めた。IGの市場アナリスト、ファビアン・ヤップ氏は、「年金基金は規模が非常に大きく、現在、戦略的資産配分の約50%が海外投資に割り当てられている」とし、さらに「この比率が調整されれば、国内資産に流入する資金ははるかに増える」と指摘した。ヤップ氏は、「これは円にとってプラスであり、同時に株式や債券にもプラスだ」と強調した。USD-JPYはニューヨーク市場で161.279円まで下落した。
トランプ氏、イランに停戦終了を米国が明確に伝えたと主張
ドナルド・トランプ大統領は10日、SNSプラットフォームのTruth Socialに、「イランはわれわれに交渉を継続するよう求めてきた」と「われわれはそれに同意した」と投稿した。その後、「米国は、誤解の余地がない形で、彼らに停戦は終わったと明確にした」と強調した。ドル指数は一時的に、原油価格の急騰を受けて100.995まで跳ね上がったが、その後、対話の可能性を見守る中で下落した。後半には、米国の財務省金利の上昇によりドルが上向き圧力を受け、ドル指数は上昇を続けたのち、最終的にプラス圏へ反転した。
連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待に対する決定的な対応を約束
FRBは10日に、議会へ提出した半年報で、「(米連邦公開市場委員会、FOMC)は、長期のインフレ期待がしっかりと安定した状態に保たれるよう、決定的に対応する用意がある」とした。
通貨ペアは10日にまちまちの動きで引け
Yonhap Infomaxによると、10日米東部時間4時時点のニューヨーク外為市場で、USD-JPYは161.737円となり、前日のニューヨーク終値162.404円から0.667円(0.411%)下落した。EUR-USDは0.00101ドル(0.088%)下落して1.14175ドル。EUR-JPYは0.940円(0.507%)下落して184.63円。ドル指数(DXY)は0.010ポイント(0.010%)上昇して100.963。GBP-USDは0.00090ドル(0.067%)下落して1.33984ドル。オフショアのUSD-CNHは0.0149元(0.219%)下落して6.7820元だった。
FAQ
10日にGPIFについて日本の財務大臣は何を言った?
片山さつき財務大臣は10日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や他の年金基金に対し、日本の金融資産への投資拡大を促すことが最優先だと述べ、海外から国内の資産配分へ移る可能性を示唆した。
10日にトランプ氏はイランの交渉について何を投稿した?
ドナルド・トランプ大統領は10日、Truth Socialに、イランが交渉継続を求め米国が同意したと投稿したが、一方で米国は誤解の余地がない形でイランに対し停戦は終わったと明確にしたと強調した。
10日のドル指数はどうだった?
ドル指数(DXY)は10日、米東部時間4時時点で0.010ポイント(0.010%)上昇して100.963となった。セッション後半には、GPIFが海外投資を減らすとの思惑で米財務省金利が上昇し、ドル指数はプラス圏へ反転した。