Strategy(前 MicroStrategy、Nasdaq: MSTR)5 月 5 日に、2026 年第 1 四半期の決算を発表した。BTC の価格が 2 月に一度 6.2 万ドルまで下落し、同社が 144.6 億ドルの未実現損失を計上。Q1 の純損失は 125.4 億ドルだった。CEO の Michael Saylor は決算説明会で初めて含みを持たせた。特別株の配当を支払うために、BTC を一部売却する可能性がある。CoinDesk が報じたところによると、Saylor は「私たちはたぶん配当を支払うために BTC を少し売る。市場に接種をして、やったというメッセージを送るために」(We will probably sell some bitcoin to pay a dividend just to inoculate the market and send the message that we did it)と言った。
BTC 保有と配当のプレッシャー:年間 15 億ドル、カバーできるのは残り 18 カ月のみ
今回の決算で明らかになった重要な数字:
Strategy が保有するのは 818,334 BTC、平均コストは 75,537 ドル
STRK の特別株の年間配当利回りは 8%、STRC の特別株の年間配当利回りは約 10–11.5%
2 銘柄の特別株を合計した年間配当支出は約 15 億ドル
会社の現在のキャッシュフローでカバーできる配当支出は約 18 カ月
「18 カ月のカバー」は市場で最も敏感な数字であり、Strategy が追加で資金調達を行わなければ、約 1 年半後に配当不履行リスクに直面することを意味する。Saylor がここ数年掲げてきた中核ストーリーは「BTC は決して売らない(never sell)」であり、今回の発言はこの立場を正式に打ち破るものだ。
Saylor の「接種(免疫)」という表現:小規模な能動的売却で、市場の恐慌を回避
Saylor が決算説明会で述べた論理:
BTC を能動的に小規模売却し、その目的は「必要になったときに BTC の持ち分を使うことを、市場に証明すること」
先に公開して様子見をすることで、将来の大規模な強制売却による市場の恐慌を引き起こすのを避ける
Saylor はこのことを「inoculate(ワクチン接種)」と表現しており、市場に先んじて、Strategy が BTC を売る可能性があるという情報を消化させる狙いがある
この説明は BTC 保有者コミュニティで議論を呼んでいる。支持者は Saylor の行為を責任ある財務管理だとみる一方、反対者はこれが Strategy の「BTC proxy」としての中核的な位置づけを壊すものだと考えている。また、他の大手機関投資家の保有者が追随して売却につながる可能性もある。
市場の反応:MSTR は時間外で 4% 超下落、BTC は 8.1 万ドルを割り込む
決算説明会後の値動き:
MSTR は時間外で 4% 超下落
BTC は一時 8.1 万ドルを割り込んだ。これはここ数週間の安値だった
Saylor の「永不売(never sell)」の立場転換は、機関投資家の保有信仰を揺るがす重要なシグナルと見なされた
今後の注目ポイントは、Strategy が最初に BTC を売却する具体的なタイミング、規模、そして公表方法だ。もし Saylor が特別株の新規発行による資金調達を選べば、実際の BTC の売却を回避できる可能性がある。一方で、会社が直接 BTC 売却を実行すれば、市場は出来高がどれほど BTC の現物価格を押し下げるかに強く注目することになる。本件は 2026 年の BTC 機関投資家の保有ストーリーにおける重要な転換点であり、818,334 BTC を保有する最大の単一企業保有者が初めて売却に言及したことは、BTC の中長期的な価格構造への影響を継続的に追跡する必要がある。
この記事:Saylor が BTC 売却による配当支払いの可能性に言及を変更—Strategy の Q1 は 125 億ドルの損失。最初に 鏈新聞 ABMedia に掲載された。
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