米国の半導体関連企業Lam ResearchとKLA Corpの株は金曜の時間外取引でそれぞれ2.4%下落し、Applied Digitalの株も1%近く下落した。一方、Meta Platformsのカスタムチップ・プログラム発表によって高まった勢いが失速したことで、前取引日の上昇を取り消す形となった。今回の押し戻しは、ロイターが「Metaは9月から『Iris』とコードネームされた新しいAIチップの製造を開始する計画だ」と報じた木曜の急騰に続くもの。これにより、チップ製造装置メーカーへの投資家の期待感が一時的に高まっていた。チップ製造装置セクターは半導体生産に用いられるウェハー加工用ツールを供給しており、Citiはウェハー製造(ウェハーファブ)市場が現在の$1450億から2027年に$2000億、2028年に$2500億へ成長すると見積もっている。
Lam Research、KLA Corp、Applied Digitalの木曜の上昇分を反転
Lam ResearchとKLAは金曜の早期時間外取引でそれぞれ2.4%下落し、Applied Digitalは1%近く下落した。これらの下落は、3銘柄が木曜にそれぞれ6%、3.8%、2.7%の上昇を記録した前取引日の上げの一部を帳消しにする動きだった。年初来でLRCX、KLA、APLDはいずれも90%以上の上昇となっている。Stocktwitsでは、個人投資家のセンチメントがLRCXとKLAについて「弱気」、APLDについては「中立」だった。
Meta Platforms、BroadcomとTSMCと提携しIrisチップの生産を開始
ロイターは、同通信が精査した社内メモを根拠に、Metaが9月から新しいAIチップ(コードネーム「Iris」)の製造を開始する計画だと報じた。MetaはBroadcomと組んでカスタムチップを設計しており、生産は台湾積体電路製造(TSMC)が担当する。今後登場するIrisチップは、Meta Training and Inference Accelerators(MTIA)の第4世代プロジェクトの一部で、Metaはこれを社内で設計する予定。社内メモでは、Metaは来年、自社の総計算能力を14ギガワットに引き上げる方針だと示された。AlphabetやAmazonといった主要クラウド企業は、長年にわたり同様の戦略を追求し、Nvidiaのようなサプライヤーへの依存を減らしつつコストを下げるためにカスタムチップを活用してきた。
Citi、2028年までウェハーファブ装置市場の成長を予測
Citiは、ウェハーファブ装置市場が現在の$1450億から2027年に$2000億、2028年に$2500億へ成長すると見積もっている。予想される成長は、チップ生産の急拡大による二次的な効果を反映している。チップ製造装置メーカーは、シリコンからマイクロチップへの転換を促進するウェハー製造ツールを供給しており、半導体の製造能力増強の恩恵を受ける立場にある。
FAQ
なぜ金曜のプレマーケットでLam ResearchとKLA Corpの株価が下落したのか?
Lam ResearchとKLA Corpの株は金曜のプレマーケット(時間外取引)でそれぞれ2.4%下落した。前取引日の急騰による勢いが次第に失速したためだ。木曜にはロイターが「Meta Platformsは9月から『Iris』と呼ばれる新しいAIチップを製造する計画だ」と報じたことを受けて株価は上昇したが、金曜の朝には投資家の熱が冷めた。
Citiのウェハーファブ装置市場の予測は何か?
Citiは、ウェハーファブ装置市場が現在の$1450億から2027年に$2000億、2028年に$2500億へ成長すると見積もっている。この成長は、チップ生産の急速な拡大に起因しており、半導体製造で使われるウェハー加工ツールを供給するLam ResearchやKLA Corpのような企業に追い風となるとされている。