2025年5月26日に欧州中央銀行が公表した金融安定報告書によると、民間クレジット市場の動揺は、現時点ではユーロ圏に対するシステム全体のリスクにはなっていない。ただし中央銀行は、金融システムの一部にはリスクへのエクスポージャーがあると警告した。ECBは、ユーロ圏の金融機関が民間クレジットに直接さらされているリスクは限定的であり、民間クレジット自体がシステム全体の金融不安定の源泉になる可能性は低いと述べた。
しかしECBは、保険会社や年金基金が、厳しいシナリオが展開した場合に、より広範な波及によって重大な第二次損失を被る可能性があるとして指摘した。保険会社の推計される民間クレジットへのエクスポージャーは2110億ユーロで、年金基金のエクスポージャーはおよそ520億ユーロだった。中央銀行は、ユーロ圏全体でのエクスポージャーは相対的に小さいものの、ごく一部の大規模な機関に集中していると強調した。
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