Apollo Global Managementのチーフエコノミストであるトルステン・スロックによれば、6月1日には、人工知能のインフラ投資が短期的にインフレを悪化させ、米連邦準備制度(FRB)が利下げする余地を狭める可能性がある。スロックは、AIデータセンターの建設が半導体・電力・労働需要の急速な増加を押し上げており、米国の主要テック企業が今年AI関連インフラのための設備投資として約7,250億ドルを計画していると指摘した。AIは長期的には生産性を押し上げる見通しだが、短期の大規模な投資はコストと物価水準を引き上げ、インフレを抑えるのではなくむしろ悪化させることになる。
米国のインフレは、FRBの目標である2%を大幅に上回ったままだ。4月のPCEインフレは前年比3.8%上昇し、2023年以来の最高水準となった。金利スワップ市場の示すところでは、トレーダーは現在、少なくとも1回の利上げを2027年3月までに完全に織り込んでおり、2026年10月に利上げが実施される確率はおよそ50%だ。