黄金:避難の王が新高値を更新した後の冷静な考察



金は4月初めに2,400米ドル/オンスを突破し、史上最高値を更新した後も、高水準で推移している。4月5日の最新見積りは約4,676米ドル/オンス。今回の上昇を押し上げた中核的なロジックには3つある。1つ目は、トランプによるイランへの軍事的脅威が際限なくエスカレートしており、地政学的なリスク回避ニーズが急増したこと。2つ目は、トランプの関税政策が拡大を続けていること――輸入医薬品に100%の関税を上乗せし、鋼・アルミ・銅に対しては一律で25%の関税を課し、世界的な貿易摩擦とインフレ予想を強めたこと。3つ目は、世界の中央銀行が継続して金を買い続けることで生まれる長期的な構造的な支えである。

4月1日にトランプが全国演説を行った後、金は一時的に上昇基調を継続したが、その後はドル高により調整が入った。4月2日に金価格は2%超下落した。上方では20日移動平均線の4,780米ドルが上値の抑えとなり、下方のサポートは100日移動平均線の4,632米ドルに位置している。最近の貴金属市場は全体として広範かつ同時進行の修正を経験しており、金は4,574〜4,751米ドルのレンジで変動している。1月の高値である約5,595米ドルからは、約15%〜22%下落しており、長時間に及ぶ上昇の後の、コントロール可能な調整に分類される。
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米・伊(米国・イラン)停戦の仲介が行き詰まったというニュースが伝わった後、金は再び支えを得た。イランは、イスラマバードで米側との会談を拒否しており、米側が提示した要求は明確に拒否された。トルコとエジプトはいずれも代替案を探し続けているが、進展は遅い。地政学的な不確実性が続く限り、金が究極の避難資産として持つ魅力は消えない。テクニカル面では、4,600〜4,650米ドルのゾーンが短期の重要なサポートであり、このゾーンを守れれば、金価格は再度4,780〜4,800米ドルのレジスタンスを試す可能性がある。もし地政学情勢が想定外に緩和すれば、4,500米ドルを下回る水準までの急速な調整のリスクに注意が必要だ。

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