マイクロンおよびSKハイニックスのADR(ティッカー:SKHY)は、時間外取引で10%超上昇し、マイクロンは12.17%上昇、SKHYは日中で13.75%上昇した。ウォール街のアナリストは、この上昇の背景を、半導体およびAI株におけるヘッジファンドのポジションの清算が完了し、ショートカバーと割安買い(バ―ゲンハンティング)が引き起こされたことによるものだとした。原油価格が2%上昇(フーシ派による海上封鎖の警告を受けて)し、米国債利回りが上昇していたにもかかわらず、リバウンドは発生した。これらは通常、グロース株にとって不利な条件とされる。
地政学的緊張の中で米国株指数が前進
米国株の主要指数は時間外取引で軒並み上昇し、ダウ工業株30種平均は0.74%高、S&P 500は0.89%上昇、ナスダック総合指数は1.29%上昇した。S&P 500の11業種のうち、多くが上昇した一方で、コミュニケーション・サービス(GoogleとMetaの比重が高い)とディフェンシブ・セクターを除いた。原油価格は、イエメンのフーシ派反政府勢力が海上封鎖の警告を発し、2隻のタンカーが報道上レッド海でUターンした後、約2%上昇した。地政学的不確実性が強まり、米国債利回りは長短いずれの年限でも上昇した。
半導体株がポジション解消で急騰
半導体株は、景気マクロの逆風にもかかわらず、大幅な上昇を記録した。マイクロンは12.17%上昇し、サンディスクは14.27%急騰、SKハイニックスの米国ADRは、日中の13.75%上昇に続いて時間外取引でも上げ幅を拡大した。ウォール街の取引デスクは、この上昇が当日に出た特定のニュースによるものではないと指摘した。とはいえ、22日から始まるAMDのカンファレンス「AMD Advancing AI」や、Googleの決算発表といった予定は控えている。
ウォール街は「歴史的な売り」の完了をリバウンドのきっかけに
UBSの取引デスクは、モメンタム株の下落が最終段階に入っていると強調し、半導体株での段階的な買い増し(スケール買い)の機会に言及した。ウォール街のヘッジファンドは、半導体やAIを含むモメンタム株のロングを、時価総額の約5%まで引き下げた。これは規模(スケール)としては記録上最大の売りだった。ポジションが大幅に軽くなり、売り圧力が尽きたことで、割安買いとショートカバーが組み合わさり、急速な株価のリバウンドにつながった。このパターンは、DeepSeekのショック後の市場動きに似ている。中国のAI開発が短期のポジション調整を引き起こした後、回復が起きた。
Googleの決算とAMDカンファレンスが主要な半導体のセンチメント試金石に
Googleの決算発表は、直近の半導体株の下落がファンダメンタルの悪化ではなく技術的要因によるものだというウォール街の見方を補強するうえで、重要な転換点(インフレクションポイント)として位置づけられている。投資家は、AI投資が引き続き拡大しているか、そして企業が支出の増加と並行して収益性を示せるかを精査する。Googleの親会社Alphabetについてのコンセンサス予想は、四半期売上が1170億ドル、1株当たり利益(EPS)が2.88ドル。AMDのカンファレンス「AMD Advancing AI」は22日から始まる。
FAQ
マイクロンおよびSKハイニックスの株が10%超上昇したのは何が原因?
ウォール街のアナリストは、この急騰は、半導体およびモメンタム株におけるヘッジファンドのポジション清算が完了したことによるものだとした。ヘッジファンドはロングを時価総額の約5%まで減らした(記録上最大規模の売り)。その結果、ポジションが軽くなり、割安買いとショートカバーが相場を押し上げ、急速な株価リバウンドにつながった。
Googleの決算発表はいつで、なぜ半導体株にとって重要なの?
Googleの親会社Alphabetは、四半期の業績について、売上1170億ドル、1株当たり利益2.88ドルというコンセンサス予想で報告すると見込まれている。この発表は、AI投資の成長が継続しているか、そして企業が利益を示せるかどうかのテストになる。もしそれが確認されれば、直近の半導体株の下落がファンダメンタルではなく技術的要因によるものだという見方が補強される。